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2012年04月22日

ペレットストーブ

電気に頼る生活が問題化している昨今、採用が増えてきている暖房に「ペレットストーブ」というものがあります。これは「木質ペレット」を燃料とするストーブのことで、完全な輻射熱タイプの「薪ストーブ」とは違い、電気でペレットを自動供給し、ファンをまわして暖気を吹き出すことで、より効率的に室内を暖めることができるというものです。
薪を確保する屋外スペースが不要であったり、ペレットが完全燃焼するため、煙や臭いも少なく、FF式で吸排気を行うことから室内空気が汚れないという点でも、都市住宅に適した扱いやすい暖房器具と言えます。
また「木質ペレット」とは、間伐材や製材の端材などを乾燥・粉砕・圧縮した小粒状の固形燃料のことで、価格が安いだけでなく、国産材の有効利用という点で、環境面からも今後より注目されるべきバイオマス燃料ではないかと思われます。

ペレット和泉01.jpg

ペレットはこのように背面のタンクに入れます。(ドックフードみたい??)
信州の唐松と赤松を原料とした全木タイプのペレットです(上伊那森林組合のピュア1号)

ペレット和泉02.jpg

勢い良く燃えだすと、こんな感じ。かなり良いですねえ。。
これは「Enviro・エンプレス」というカナダ製のペレットストーブ。
(和泉L型・二世帯の家)

ペレットつつじヶ丘.jpg

こちらは「Enviro・mini」(つつじヶ丘の家)

今後もっと普及していって欲しい暖房器具のひとつです。
自宅にも近々採用しようと模索中。。
posted by roku at 23:58| Comment(1) | 温熱環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月13日

国産材の適材適所

木の住まい。できることなら、杉やヒノキなど「国産材」を使って建てたいものです。

構造材について
最近はプレカット(柱や梁の仕口や継ぎ手加工を工場で行うこと)が普及し、産地(製材所)→プレカット工場→工務店というように、かなりシンプルな流通形態となっています。またほとんどが輸入材といっても過言ではなかった木材市場の状況が、石油価格の高騰や、環境問題への配慮によって、以前よりも国産材を利用する機会が増えてきているように感じています。
建主の考え方、コスト、建物形態など。いろいろな状況を加味した上で、国産材をどこまで採用するのか、樹種はどうするのか、、など、適宜考えるようにしています。

内装材について
以前はその質感や色味が好きで、米松の床板をよく利用していましたが、最近は、なるべく国産の床板(壁、天井板)を使うように心がけています。

国産材のFL.jpg

上の写真は最近よく利用する国産無垢床材。見た目の違いだけでなく、それぞれに長所短所があるので、その都度使い分けるようにしています

左上:サワラ材(埼玉産)
左下:杉材(埼玉産、静岡産)
左から2つ目:カラマツ材(長野産)
右から2つ目:アカマツ材・板目/節有(岩手産)
右:栗材(岐阜産)

床板には最近よくカラマツを使います。杉よりも固いので、椅子を使う住まいには適しています。赤みがやや強いのも特徴です。白系が好みの場合は、節が特徴的なアカマツもなかなか良いです。杉はコストメリットがあると同時に、最も流通量が多い材になります。源平(赤、白のまざった材)が嫌いでなければぜひ利用したい材です。栗材はこの中で唯一の広葉樹です。最も耐久性があり固く、床暖房などにも適した落ち着きのある床材です。
どの材の場合も年数がたつと赤みが増して、暖かい印象になるので、それもまた楽しみのひとつかもしれません。

カラマツ床・壁・天井.jpg
床板と、壁・天井(野地)板にカラマツを利用した住宅。

サワラ材の浴室.jpg
水に強いサワラ材を浴室に利用した事例。

杉やヒノキを構造材に利用し、また適材適所で仕上げ材にも利用できれば、かなりの木材を利用する事になり、二酸化炭素の封じ込めにも貢献できます。ただあまりたくさん取り入れすぎると、暗く、重く感じる場合もあるので注意が必要。バランスよく白い壁と木の壁(天井)を取り入れたいものです。

コストだけを追求すれば、結局中国産などの製品にたちうちできません。ただ国内にこれほどまでの森林資源がありながら、わざわざ外国から石油をたくさん使って木材を運んでくることに、どうも違和感を感じています。
自分たちの環境をまもるためにも、ぜひ国産材の活用を意識してくれる人が増えてくれればと思っています。
posted by roku at 22:56| Comment(0) | 材料とメンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月12日

木の家で暮らす心地よさ

自宅(事務所)は、天竜から杉の構造材(柱、梁、垂木ほか)を産直し、手刻みで骨組みをつくりました。また長野産のカラマツ厚板に、自然素材系ワックス(アウロ)を塗装して、床、天井を仕上げています。壁はAEP(塗装)や、珪藻土左官仕上げを採用していますが、基本的に、杉の柱や梁、そしてカラマツの床材(厚板)が、室内の湿度を調整してくれるため(湿度が低い時には放湿し、高い時には吸湿する)、年間を通してかなり快適に暮らすことができています。

自邸居間.jpg

実際に「木」の家に住んでみると、さまざまなことが実感できます。
前述の調湿作用だけでなく、床材ひとつとっても、夏はほどよくヒンヤリして、冬はほどよく暖かい、そして何より柔らかいので素足で歩いたり、寝転んだりするにも最適。木が水分を吸収するので、皮膚が触れてもベタつかずさらっとしているので、気持ちがいいのです。(ウレタン塗装されていると駄目ですが)

ただ自然素材であるがゆえに、年間を通して伸び縮みがあるため、目地に隙間ができたり、反りや割れの発生、柔らかいがゆえの傷の問題、といったマイナス面もあります。ただ人工的な素材は年数とともに、単に汚れたり痛んだりしていくのに対して、自然素材の場合は、それが「経年変化」としての味わいに変わっていくという良さがあります。

犬+猫2匹を室内で飼っていることもあって、傷がかなり増えていますが、なにせ厚み30mmの無垢の板ですから、もしどうしようもなくなければ削ればいいだけ。と考えると、それほど気にはなりません(たぶん削らないと思いますが)
犬や猫にとっても、もちろん人間にとっても、足腰に一番優しい素材ではないでしょうか。

「木」の家で暮らしていると、柔らかな自然に包まれているようで、家族の気持ちも穏やかになるような気がします。
posted by roku at 14:04| Comment(0) | 木の住まい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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